特別な配慮がされたペットフードについて
2021年06月30日
特別な配慮がされたフードについて教えてください
一般に市販されているペットフードのなかには、「猫の毛玉」「歯石」「体重管理」などに配慮したものがあります。
これらのフードは、その目的に合わせて、栄養面や原材料、製法に工夫がなされています。
銘柄によりその工夫はさまざまですが、特別に配慮がされたフードの一例を紹介します。
これら特別な配慮がされたペットフードを主食として与える場合は、必ず「総合栄養食」であることを確認してから購入しましょう。
また、与える前に一度獣医さんに相談すると安心ですね。
猫の毛玉に配慮したペットフード
栄養バランスが整っていて、かつ繊維質が特別に配合されたキャットフードです。
猫は、毛づくろいをして飲み込んでしまった毛を吐き出すことがあります。
気になる場合は、栄養バランスのとれた食事が必要です。
栄養バランスのとれた食事は被毛の状態をよくするので、猫が飲み込む抜け毛の量が異常に増えることはありません。
それでもコントロールが難しければ、特別に繊維質を配合し毛玉に配慮したペットフードを与えましょう。
猫が飲み込んだ毛を胃の中で絡め取り、少しずつ腸へと押し流して、便と一緒に排出するのを助けてくれます。
歯石に配慮したペットフード
特別な製法でミネラルを利用したペットフードのことです。
歯石は、歯垢とカルシウムなどが結合して形成されます。
歯石に配慮したペットフードはミネラルを特別な製法で粒の周りにコーティングするなどして、カルシウムと歯垢が結合するのを防いで、歯石の形成、蓄積が軽減されるように作られています。
体重管理に配慮したペットフード
低脂肪で高タンパク質、「L-カルニチン」の含まれたペットフードなどです。
L-カルニチンは脂肪の燃焼を助けることが報告されています。
猫の尿路結石に配慮したペットフード
尿のpHが弱酸性になること、過剰なマグネシウムが含まれないことが確認されているペットフードなどです。
尿路結石の原因には不明な点が多いのですが、アルカリ性の尿と過剰なマグネシウム摂取がストルバイトという種類の結石をできやすくします。
動物性のタンパク質は、尿のpHを弱酸性に傾ける原材料です。
ペットフードの原材料表示を確認し、表示のはじめに鶏肉などの動物性タンパク質が記載されているものを選びましょう。