梅雨時期に気をつけることは?
2018年04月15日
注意したい5つのポイント
犬や猫の梅雨対策
梅雨の時期に注意したい5つのポイント
新緑のさわやかな季節が終わると・・・、
だんだんと湿度の高い梅雨の季節がやってきます。
ジメジメした空気、どんよりした灰色の空。
梅雨から夏にかけては、私たち人間だけでなく、ペットたちにとっても辛い季節。
梅雨は様々な体調不良や病気などが発生しやすい時期ですが、
そのほとんどは日常のちょっとした工夫で予防できます。
犬や猫が健康で元気に梅雨を乗り切るために、
梅雨の時期に気をつけたいポイント5つを紹介します。
1:皮膚トラブル対策
被毛に覆われている動物の皮膚は、菌が繁殖しやすい環境になっています。特に気温と湿度が上がる梅雨の時期は注意が必要。細菌・ダニによる皮膚炎、ノミによるアレルギー症状を予防するために、こまめな皮膚ケアを心がけてください。
散歩から帰った後は、足の裏、指の間、おしり周り、脇の下、内またをきれいにふき取りましょう。雨の日の散歩後にはタオルドライだけでなく、ドライヤーを使ってしっかり被毛も皮膚も乾かしてあげましょう。このような見えない部分は特に湿度が高くなりやすいため、細菌が繁殖し、発疹・脱毛などの皮膚トラブルが起きやすいのです。特に足の裏は泥汚れなどで菌がつきやすくトラブルが起きやすい部分です。
また、耳の中も菌が繁殖しやすいので、イヤークリーナーなどで清潔にしてあげましょう。特に耳の垂れている種類の犬や猫は、通気性が悪くなり、外耳炎になることが多いです。頻繁に耳を掻く、頭を振るなど、耳に違和感を感じている様子があったら、早めに獣医さんに相談してください。
2:食中毒対策
湿度の高くなる梅雨の時期にまず気をつけなければいけないものが食べ物。開封後、時間が経過したペットフード、生食用の肉・魚、不衛生な食器などによって、細菌が繁殖し、食中毒を起こすことがあります。
小さめのパッケージのペットフードなど、開封後できるだけ早く使いきることのできるフードを用意したいものです。食べ残したフード、食後の食器は早めに片づけて常に清潔な状態を保ち、使いかけのフードはしっかり封をして、冷暗所や冷蔵庫に保存しましょう。生・半生のフードは特に傷みやすいので注意が必要です。
また、食べカスの入った水は雑菌が繁殖しやすいので、水は普段よりもこまめに交換し、新鮮な水をいつでも飲めるようにしてあげましょう。
3:飼育環境対策
ジメジメした梅雨は、ダニやカビ、細菌などが繁殖しやすい季節です。天気の良い日にハウスやペット用ベッドなどを洗濯・天日干しをしてあげましょう。首輪やリードなど普段よく使うものも清潔に。ケージやマット類は掃除機を使い、汚れや被毛、害虫を取り除くようにしましょう。清潔な環境は飼い主さんやペットにとっても気持ちの良いものです。清潔で快適な環境づくりを工夫しましょう。
4:害虫対策
梅雨はノミ、ダニ、蚊などの害虫の動きが活発になる時期。寄生されるとかゆみや赤みなどの皮膚トラブルだけでなく、皮膚病の原因や、他の病気を媒介し、場合によっては命に関わるような状況を招くこともあります。ペット用の防虫スプレーやウエアなどを活用したり、動物病院で注射やお薬を出してもらうなど、害虫が寄生しないように予防することが大切です。
また、毎日スキンシップを兼ねて、皮膚の様子をよく見てあげましょう。ノミやダニの寄生が見られたら、治療と駆除・今後の予防のためにも動物病院に相談しましょう。
ノミ・ダニは気温が13℃を超えると活動を始めると言われています。もし家の中にノミやダニがいる場合、1年中活動していることになります。もし、ノミがペットの身体に寄生すると、かゆみのために身体を引っかいたり噛んだりし、皮膚炎を起こします。また、ノミに含まれる物質によりアレルギーを引き起こすこともあり、さらにノミが大量に寄生すれば、吸血により貧血を起こすこともあります。
マダニは要注意
最も注意すべきなのはマダニ。
マダニによるバベシア症は死に至る可能性もある怖い病気です。
マダニはペットだけでなく、人間にも感染する病気を媒介します。マダニはどのような気候・場所にも適応し、日本全国、草むらがあるところならどこにでも潜んでいます。マダニを見つけたら、無理に取らずに動物病院(人間の場合は皮膚科)で取ってもらいましょう。無理に取ろうとすると、頭や口先が刺さったまま残ってしまったり、卵が飛び散ったりするので、気をつけましょう。
5:運動不足
犬のケース
雨が続き、散歩に出かけられない日が続くと、ストレスが溜まり、運動不足から筋力の低下や、肥満を招くおそれがあります。ストレス解消・運動不足解消のためにも、できるだけ室内でしっかり遊んであげましょう。梅雨は天気が不安定になるので、長時間の散歩は難しいですが、雨が止むタイミングを見つけて、少しでもワンちゃんを外に出してあげられると良いですね。運動不足解消にはならなくても、よい気分転換になります。
猫のケース
野生時代、雨の日は獲物となる動物が出歩かないため、猫にとっては「休日」でした。今もその習性が残っていて、飼い猫も梅雨は活動量が減り、運動不足になりがちです。運動不足から代謝が落ち、水を飲む量が減ると尿の成分が凝縮されて結石ができ、尿石症になることがあります。運動不足解消のためにも、新しいおもちゃを与えたり、猫タワーを設置して猫が積極的に動きたくなる環境を整えてあげましょう。