多頭飼いの上手な食事管理の仕方
2021年07月29日
多頭飼いの食事管理について教えてください
犬同士の多頭飼いの食事管理
犬はもともと群れで生活していた動物なので、競い合って食事をする習性があります。
別の犬の食器の食事を食べたがることは、よくあることです。
もし、お互いの犬が成犬で、同じ食事をただ交換して食べているだけなら、それほど問題はありません。
しかし、犬同士のライフステージが異なる場合や、成犬でも特別療法食を食べている場合、必要な栄養が違うのでやめさせましょう。
食事を与えるときだけ部屋を別にしたり、どちらかの犬が散歩へ行っている間にもう一方の犬に食事を与えるようにしましょう。
猫同士の多頭飼いの食事管理
猫はもともと一頭で狩りをし、一頭で食事をする動物なので、群れで食事をする習性があまりありません。
多頭飼いの場合は、同じ場所で一緒に食べさせるよりも、各自の気に入っている場所でそれぞれに食事を与えたほうが本来の食性に近く、落ち着いて食べられるでしょう。
しかし、なかには同居の猫同士、仲良く食べられる場合もあります。
もし、同居の猫同士で別々の食事を与える必要があれば、部屋を別にして食空間をわけて与えましょう。
この場合、自由採食は管理が難しいためおすすめできません。
犬猫の多頭飼いの食事管理
犬と猫の多頭飼いの場合、猫がドッグフードを食べたり、犬がキャットフードを食べてしまうことがあります。
食べた量が少しであれば、それほど問題はありません。
しかし、犬と猫では必須栄養素の種類や量が違うため、市販のドッグフードとキャットフードは栄養バランスが異なります。
食べてしまうからといって放っておくと、栄養不足を起こしかねないので、やめさせるようにしましょう。
逆に犬がキャットフードを食べてしまうことについては、栄養面での不足はありません。
しかし、健康維持のための栄養バランスは確認されていないので、主な食事として継続的に与えるべきではありません。
犬が散歩へ行っている間に猫の食事の場所をわけるなどして止めさせましょう。
また、食事を与える場所の「高さ」を変えるのは、犬が猫の食事を食べることを止めさせる方法のひとつです。
猫は上下運動が得意なので、犬の手が届かない高さの場所に猫の食事を置きます。そうすると、猫は上がって食事を食べることができますが、犬は食べることができなくなります。