猫のワクチンの種類について
2021年04月21日
猫のワクチンについて教えてください
猫のワクチンは大きく2つに分類されます。
すべての猫への接種が推奨されるコアワクチンとして、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症の3種ワクチンがあります。
カリシウイルスは変異を起こしやすいため、3種類(3株)接種することでより強い免疫を促すことができます。
これに対し他の猫との接触機会のある猫には、3種のコアワクチンに、猫白血病、猫クラミジアが入ったノンコアワクチンが推奨されます。
他に、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)や狂犬病のワクチンがあります。
生活環境などに応じて3~7種までさまざまな組み合わせで接種します。
猫のワクチンは法律で義務付けられたものではありません。しかし、室内飼育であっても、人などを介し外部から感染する危険性はあるので、できるだけすべての猫に接種するのが望ましいです。
獣医師と相談してワクチンの種類を決めましょう
ペットホテルを利用する場合、ワクチン接種証明書の提示を求められることが多いので、かかりつけの獣医師と相談し、猫の生活環境に合ったワクチンを接種しましょう。
まれにワクチン反応性肉腫の発生があるという報告もあります。
ワクチンの値段は動物病院によって多少の異なりがありますので、事前に病院に確認しましょう。
防げる感染症を未然に防ぐためのワクチンの接種は予防行為のため、ペット保険で賄うことはできないようですが、費用以上の価値があると思われます。
猫のワクチン接種をする時期
猫のワクチン接種は基本的に生後8週齢以降に3~4週間隔で2~3回接種。
生後16週齢以降に2~3回目を終えるように接種します。
最終接種後、ワクチンの効果を確認するために、2週以上空けて抗体検査をすることが推奨されています。
出産直後の子猫は、初乳に含まれる移行抗体によって免疫が形成されます。生後12週齢で母猫由来の抗体は失われるのでその前にワクチンを接種します。
初乳を飲めずに育った子猫でも生後8週齢まで待ち、16週齢までに3~4週間隔で接種します。
3種のコアワクチンは1年後の追加接種を終えたら1~3年に1回の接種が推奨されています。