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犬や猫にも血液型はあるのですか?

犬や猫の血液型について

犬の血液型の種類

人と同様に、犬や猫においても血液型は存在します。人間の血液型は、A、B、0、ABの4種類ですが、犬の血液型は人間と違い、種類も多く複雑です。

 

犬の血液型は、DEA式という国際的に認められている方法で分類されています。DEAとは犬赤血球抗原(Dog Erythrocyte Antigens)の略で、極端に少ない抗原を除き、全部で 8種類の犬赤血球抗原があります。その抗原を持っている陽性の場合は「+」、持っていない陰性の場合は「-」で分類しています。DEA式血液型の分類方法によると下記のようになります。

 

  • DEA 1.1(+)または(−)
  • DEA 1.2(+)または(−)
  • DEA 3 (+)または(−)
  • DEA 4 (+)または(−)
  • DEA 5 (+)または(−)
  • DEA 6 (+)または(−)
  • DEA 7 (+)または(−)
  • DEA 8 (+)または(−)

 

このように、DEAの数によって8種類に分類される犬の血液型ですが、一頭が「DEA1.1とDEA4とDEA6」などのように複数の血液型を持っているのでさらに複雑になります。

 

貧血や手術などで輸血が必要なケースで重要なのは、DEA1.1という抗原が陽性か陰性かということになります。なぜならDEA1.1が最も激しい拒絶反応を引き起こす血液型だからです。DEA1.1 陰性の犬に、DEA1.1陽性の血液を輸血することは、通常は避けます。

 

一方、最も拒絶反応の少ない血液型はDEA4。人間に例えるとO型の血液で、他のどんな血液にも薄い反応しか引き起こさないので「万能血液」と呼ばれています。

猫の血液型の種類

猫の血液型は、A型、B型、AB型の3つに分けられます。人間に多いO型は存在しません。

 

日本の猫の80~90%はA型であり、B型は5~10%でAB型は非常にまれです。B型が多く見られる猫には、ブリティッシュ・ショートヘア、デボン・レックス、エキゾチックショートヘアなどが挙げられます。血液型がB型の猫にA型の血液を少量でも輸血すると、致死的な輸血反応を起こすため、輸血時は血液型の適合と交差適合試験(クロスマッチ)は重要となります。

血液型と性格の関連性

犬も猫も血液型による性格の傾向はほとんどないと言われています。性格は血液型で決まるのではなく、親の性格、生まれてからの環境といった先天的なものと後天的なものが大きく影響するようです。日本にいる猫のうち70%から80%以上が、A型だと言われていますので、日本の猫はみな同じような性格になることになってしまいますから血液型と性格の傾向はないと考えられます。

 

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